Xorg で動作させる
Fedora 25 でデフォルトになった Wayland は高速に動作するディスプレイサーバーである。
しかしながら 2017年7月現在、Wacom(ペンタブレット)やサードベンダーのグラフィックドライバは Xorg にしか対応しておらず、必ずしも使い勝手は良くない。(2021年には対応が完了しています)
そこで、お絵描きをする場合やグラフィックドライバの性能が必要なゲームソフトなどでは、Xorg モードで動作させる必要がある。
※ Wayland 非対応のグラフィックドライバでは、一旦ダミーの Xorg に出力された後に Wayland にパイプされる為、OS 付属のドライバよりも遅くなります。
※ AMD/ATI 関連のドライバはオープンソースのドライバ「xorg-x11-drv-amdgpu」となり、Wayland 上でも高速に動作します。
※ NVIDIA 関連のドライバをインストーするすると、強制的に X11 モードで動作する様になります。
ココでは、そんな問題に対応する為に、Xorg モードで動作させる方法を説明します。
とは言っても、方法は簡単。Xorg でサインインすれば良いだけだ。
ログイン(サインイン)時のパスワード入力画面で、『GNOME on Xorg』を選択すれば良い。
Xorg の速度に不満を持っていないのあれば、環境が整うまでは Wayland をお預けにするのも、一つの手だろう。