WordPress 日本語版をインストールする
Fedora には WordPress パッケージが存在するのだが、日本語化する方法がないなどの問題点も多い。
そこで、WordPress 日本語版を直接インストールする方法を説明する。
インストール
このサイトから「.tar.gz 形式をダウンロード」で、WordPress 日本語版を入手する。
PHP 関連をインストールする
sudo dnf install php php-pdo php-gd php-mysqlnd php-mbstring php-json php-fpm |
MariaDB 関連をインストールする
sudo dnf install mariadb mariadb-server mariadb-server-utils |
MariaDB をセットアップ
基本的な部分のセットアップはコチラを参考にして下さい。
root で MariaDB にログインし、DB の作成などを行います。
$ mysql -u root -p Enter password: Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g. Your MariaDB connection id is 5016 Server version: 10.1.26-MariaDB MariaDB Server Copyright (c) 2000, 2017, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others. Type ‘help;’ or ‘\h’ for help. Type ‘\c’ to clear the current input statement. MariaDB [(none)]> |
CREATE DATABASE wordpress_db CHARACTER SET ‘utf8’; GRANT ALL ON wordpress_db.* TO ‘hoge‘@’localhost’ IDENTIFIED BY ‘password‘; |
※ 赤字は必要に応じて変更して下さい。
WordPress セットアップ
WordPress を解凍
$ tar zxvf wordpress-4.8.2-ja.tar.gz |
WordPress をコピー
$ sudo cp -Rfp wordpress-4.8.2-ja/wordpress/* /var/www/html/ |
パーミッション関連の設定
$ su パスワード: # cd /var/www/html # chown -R apache:apache * # restorecon -R * # cd wp-content/ # ls -lZ 合計 24 -rw-r–r–. 1 apache apache unconfined_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 28 10月 1 00:02 index.php drwxr-xr-x. 4 apache apache unconfined_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 4096 10月 1 00:02 languages drwxr-xr-x. 10 apache apache unconfined_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 4096 10月 5 17:21 plugins drwxr-xr-x. 7 apache apache unconfined_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 4096 10月 1 09:38 themes drwxr-xr-x. 2 apache apache system_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 4096 10月 10 01:38 upgrade drwxr-xr-x. 4 apache apache system_u:object_r:httpd_sys_rw_content_t:s0 4096 10月 1 09:13 uploads # |
この時、「httpd_sys_rw_content_t」が設定されていない場合は、自分で fcontext の設定を行う必要がある。また、SELinux の「httpd_builtin_scripting」「httpd_can_sendmail」「httpd_can_network_connect」が設定されていないと、WordPress が正常に動作しないみたいなので「on」にしておきます。
また、安全上の理由から「httpd_enable_cgi」は「off」にしておきます。(WordPress を利用している場合は CGI が不要になるケースが殆どであるため)
# semanage fcontext -a -t httpd_sys_rw_content_t ‘/var/www/html(/.*)?’ # restorecon -R /var/www/html # setsebool -P httpd_builtin_scripting on # setsebool -P httpd_can_sendmail on # setsebool -P httpd_can_network_connect on # setsebool -P httpd_enable_cgi off |
※ SELinux の設定はこのサイトが参考になります。
php-fpm の自動起動を設定
# systemctl enable php-fpm # systemctl start php-fpm # systemctl restart httpd |
設定ファイルのコピー
# cp wp-config-sample.php wp-config.php |
設定ファイル(wp-config.php)の書き換え
<?php /** * WordPress の基本設定 * * このファイルは、インストール時に wp-config.php 作成ウィザードが利用します。 * ウィザードを介さずにこのファイルを “wp-config.php” という名前でコピーして * 直接編集して値を入力してもかまいません。 * * このファイルは、以下の設定を含みます。 * * * MySQL 設定 * * 秘密鍵 * * データベーステーブル接頭辞 * * ABSPATH * * @link http://wpdocs.osdn.jp/wp-config.php_%E3%81%AE%E7%B7%A8%E9%9B%86 * * @package WordPress */// 注意: // Windows の “メモ帳” でこのファイルを編集しないでください ! // 問題なく使えるテキストエディタ // (http://wpdocs.osdn.jp/%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86#.E3.83.86.E3.82.AD.E3.82.B9.E3.83.88.E3.82.A8.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.BF 参照) // を使用し、必ず UTF-8 の BOM なし (UTF-8N) で保存してください。// ** MySQL 設定 – この情報はホスティング先から入手してください。 ** // /** WordPress のためのデータベース名 */ define(‘DB_NAME’, ‘wordpress_db‘);/** MySQL データベースのユーザー名 */ define(‘DB_USER’, ‘hoge‘);/** MySQL データベースのパスワード */ define(‘DB_PASSWORD’, ‘password_here‘);/** MySQL のホスト名 */ define(‘DB_HOST’, ‘localhost’);/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */ define(‘DB_CHARSET’, ‘utf8’);/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */ define(‘DB_COLLATE’, ”);/**#@+ * 認証用ユニークキー * * それぞれを異なるユニーク (一意) な文字列に変更してください。 * {@link https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ WordPress.org の秘密鍵サービス} で自動生成することもできます。 * 後でいつでも変更して、既存のすべての cookie を無効にできます。これにより、すべてのユーザーを強制的に再ログインさせることになります。 * * @since 2.6.0 */ define(‘AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here’); define(‘SECURE_AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here’); define(‘LOGGED_IN_KEY’, ‘put your unique phrase here’); define(‘NONCE_KEY’, ‘put your unique phrase here’); define(‘AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here’); define(‘SECURE_AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here’); define(‘LOGGED_IN_SALT’, ‘put your unique phrase here’); define(‘NONCE_SALT’, ‘put your unique phrase here’);/**#@-*//** * WordPress データベーステーブルの接頭辞 * * それぞれにユニーク (一意) な接頭辞を与えることで一つのデータベースに複数の WordPress を * インストールすることができます。半角英数字と下線のみを使用してください。 */ $table_prefix = ‘wp_’;/** * 開発者へ: WordPress デバッグモード * * この値を true にすると、開発中に注意 (notice) を表示します。 * テーマおよびプラグインの開発者には、その開発環境においてこの WP_DEBUG を使用することを強く推奨します。 * * その他のデバッグに利用できる定数については Codex をご覧ください。 * * @link http://wpdocs.osdn.jp/WordPress%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0 */ define(‘WP_DEBUG’, false);/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。 *//** Absolute path to the WordPress directory. */ if ( !defined(‘ABSPATH’) ) define(‘ABSPATH’, dirname(__FILE__) . ‘/’);/** Sets up WordPress vars and included files. */ require_once(ABSPATH . ‘wp-settings.php’); |
※ 認証用ユニークキーはこのサイトにアクセスして自動生成したもモノと入れ替えます。
※ 必要に応じて赤字の部分を変更して下さい。
パーマリンク設定
パーマリンクを使用できるようにする為には、Apache の設定を書き換える必要があります。
「/etc/httpd/conf.d」に「wordpress.conf」ファイルを作成し、次の内容で保存します。
<IfModule mod_rewrite.c> <Directory "/var/www/html"> RewriteEngine On RewriteBase / RewriteRule ^index\.php$ - [L] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d RewriteRule . /index.php [L] </Directory> </IfModule> |
この作業が終了後、Apache を再起動します。
$ sudo systemctl restart httpd |
WordPress の初期設定
「http://localhost」にアクセスし、WordPress 日本語版の初期設定を行います。
※ このサイトが参考になります。